農家を志したきっかけ

 幼少期からアトピーがあり、小学生高学年以降は一度落ち着いていたものの、大人になって再び発症する。かゆさで夜も眠れず、自立神経の乱れから身体も弱くなり、毎月のように風邪をひき、1週間くらい会社に出られないこともしばしば。。常に続くかゆみは、集中力を奪い何事にも今一つ集中できない。皮膚はボロボロで関節は少し動かすだけで痛くて体を動かすのも億劫になってきます。このままでは、まともに仕事もできない。。。

 このままではいけないと真剣にアトピーを治す方法を探します。ステロイドをぬれば一時的には良くなるもののあくまで対処療法。。。またすぐに悪くなるの繰り返し。色々調べているうちに食事が問題であることに気づきます。まだ結婚して2~3年でしたが、結婚する前は毎日外食続きでした。結婚してから家出の食事は増えましたが、添加物や農薬に気を使うことはなく、食べていました。
お菓子も毎日のように買って食べていました。そして、ついに体の許容量を超えてアトピーという形で異変が現れ始めたのだと思います。

そこで、添加物や農薬、砂糖が身体によくないことに気づき、なるべく減らしていく生活を始めます。奥さんが料理に気を使い、可能な限り手作りして、食材も気を使って選んでくれたことは本当に助かりました。お菓子も可能な限り減らしていきました。しかし、そう簡単にはいきません。。減らそうと思っても、周期的に無性に食べたくなります。麻薬やたばこでなく砂糖にも中毒症状はあるのだと初めて気づきました。体がこれだけアトピーに苦しんで、砂糖を減らそうと頭で考えても、どうしても食べたくなってしまうのです。少しずつ食べる量を減らし、食べない期間を増やしていくことにしました。今でも甘い物も食べますが、確実に減らすことが出来ました。

 こうして食べ物を変えていくとアトピーが確実に良くなっていきました。体全体に出ていた症状もすこしずつ減っていって関節や首回りなど一部だけになってきました。季節の変わり目などにはひどくなることもありますが、普通に生活して、夜もよくねられるようになりました。


 自身がアトピーなり、食について色々学んでいく中で、アレルギーや生活習慣病など現代の病気の主な原因は食にあるのではないかと感じました。少しでも多くの人によりよい食事をしてもらいたい、そのために自分にできることはなんだろうと考えている中、無農薬で野菜をつくりたいと思い農家になることを決意しました。

大地のいぶき農園の土作り

 

 人間に土作りはできません。代わりに土作りをしてくれるのは微生物。私達にできることは微生物が働きやすい環境を整えることです。酸素が好きな微生物は水分過多を嫌うので、水はけの改善を行うことがまず必要です。そして、手作りのぼかしをふんだんに投入し、微生物が働いてくれることで、やわらかく野菜が育ちやすい土になります。

➡土作りについて

大地のいぶき農園の手作りのぼかし

 

 もみがらと米ぬかと好気性微生物を混ぜ合わせ、発酵させてぼかしをつくります。混ぜ合わせて1日もするとぼかしの中は60℃まで上がります!この熱も微生物の力です。1か月ほどたち、微生物がいっぱいに繁殖したぼかしを土の中に入れます。微生物の力で土はふかふかにやわらかくなり、野菜も元気いっぱいに育ちます。

大地のいぶき農園の取り組み

 

 大地のいぶき農園では次の世代の子どもたちに自然とのふれあいや、食の大切さを知ってもらうために農業体験を行っています。
 こども園で子供たちと給食のカレーに使うじゃがいも作り。小学生と一緒にお米つくりや給食用の玉ねぎ作りなどを行っています。

農業体験、給食野菜作り

PAGE TOP
MENU