水はけも水持ちもよい土

理想の土:団粒構造

水はけがよくて水持ちがよい土が畑の理想の土と言いますが、水がはけるのに水持ちもいいというのは矛盾しています。その矛盾が成り立つのが団粒構造の土作り。そして団粒構造を作ってくれるのが微生物なんです

水持ちはよいけど水はけの悪い土地:粘土質

単粒構造の土

田んぼは水が常にあることが大切なので、「水持ち」が非常に重要です。特に田んぼ土に多い粘土質の土は水持ちがよいため、稲作には適しています。しかし、ここで野菜を作ろうとすると「水はけ」が悪いため中々たいへんです。私の畑も水田からの転作のため、水はけがわるく非常に苦労しています。
基本的に畑は雨が少なく、土がかわいた時期にトラクターで耕して畝を立てます。畝立てしたばかりの土は空気を中に含んでいて、非常にやわらかく、野菜を育てるには最適です。しかし、単粒構造のため、野菜が大きくなる間に雨が降ることで次第に土の中の空気が押し出され、細かく砕かれた土が次第にくっついていって、大きな土の塊になっていきます。雨がふるとべとっとして水分を多く含み、乾くとかちかちになってしまします。そのため、野菜も思うように根を張ることができず、上手に育ちません。

団粒構造の土の特徴

団粒構造の土

ではみずはけも水持ちもよいといわれる団粒構造の土はどんなこうぞうなのでしょうか?上の図のように単粒構造だった土同士がくっついて少し大きな土の塊を形成しています。
この土の塊の間が大きいため、水が流れやすく「水はけ」のよい土になります。また、土の塊の間の小さな隙間に水分も蓄えることができるので「水持ち」がよいも同時に実現できます。

団粒構造を作る微生物の力

では団粒構造は一体どうやってつくられるのでしょうか?土の中の微生物が有機物を分解するときに出す分泌液の中の粘性物質で土が塊になりできるといわれています。そのため、畑の土作りでは有機物の投入や微生物の住みやすい環境にすることが非常に重要です。私の畑ではもみがらと好気性微生物を使って手作りしたぼかしを畑に入れることで団粒構造のふかふかの土作りを行っています。

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