会社員から農家になったわけ①

大手電機メーカー就職

 大学を卒業し、大手電機メーカーに就職。物作り大国日本において、世界一の技術をもつ会社に入り、世界最先端の経験ができることに期待し、胸を膨らませる。

 ところが、、、実際に会社に入ってみると先輩があまり楽しそうに仕事をやっていないことに気づく。。。大学時代とは全く異なる分野への就職だったので、右も左もわからず、先輩の指示に従い、色々仕事をするが大概うまくいかない。。残業ばかりが増えて、成果のでないことが多かった。そもそも、先輩のいうことも、行き当たりばったりなことが多く、ころころ変わる。これが世界最先端技術を行う研究所なのか!?と疑問を持つようになる。

 入社して2年たつ頃、このまま先輩の指導を受けていても、しんどいだけで成果はでないと思い、先輩の意見より自分を信じて仕事をする。すると、残業時間も減って、成果も出始めた。

新工場建設

 入社2年目のころ、新しい工場を立てるという話が持ち上がる。建設費1兆円くらいの巨大工場である。しかし、やはり社内の雰囲気はよくない、誰一人工場建設に賛成している人を見ない。。社員はみな失敗すると思っている。

 ちょうどそのころ、同じ部署の先輩が他社の製品解析を行っていたので、一緒に手伝っていた。ライバルの海外メーカーの製品を解析したが、性能で完全に負けていた。。海外製品は価格が安いが、技術は日本が一番、わが社が一番だというのが、世間的な評価だったので、この事実は正直ショックだった。しかし、もっと信じられないことが起こる。

 そもそも、新工場は技術は勝っているが、規模と価格で負けているので、もっと大きな工場を作って勝負するということだと思っていたが、技術的にもまけている。。このことを先輩は上司に報告し、社長や会長などにも伝えた。しかし、工場建設は止まることはなかった。まだ、入社2年目で会社のすべての様子が分かっているわけでもなかったので、上の人はもっと色々考えて勝てる見込みがあるから決断を下したのだろうと信じていた。

 ところが、結局何も新しい技術や勝つためのロジックが出てくることはなく、工場は建てられた。そして、残念ながら、大方の社員の予想通りその工場の製品の売れ行きは芳しくなく、赤字続きで会社の経営そのものを圧迫していった。

仕事ってなんだろうと考え直す

 たまたま、入った会社が悪かっただけかと考えた時期もあったが、たまに会う大学の同期と話していてもどこの会社もよい話は聞こえてこない。みんな、夢より愚痴ばかりだった。みんな日本の大手企業だ。

 20歳から60歳まで40年以上と人生のほとんどは会社で過ごすのに、今の日本では自分の仕事が好きになれないのは何とも悲しいと思った。一度きりしかない人生これではもったいないと思い、もっと好きになれること、人の役に立てることがしたいと考え始める。

➡会社員から農家になったわけ②に続く 

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