日本の食品は本当に安心安全?
農薬の使用回数
日本の農薬の使用量は中国、韓国とでワーストスリーを常に競っているのが現状です。日本は高温多湿で虫や病気がでやすい、国土が狭く、小麦などの大面積の野菜より、トマトやキュウリなど高単価の野菜が多く、農薬の使用量が増えやすいなどの理由はあります。しかし、日本の基準が世界に比べてゆるいために農薬の使用量が多くなってしまうという現実があります。農薬の使用量などは各県ごとにガイドラインがあり、規制されていますが、どれくらいの数字かしっていますか?
- イチゴ 51回
- ナス 48回
- きゅうり 33回
- トマト 36回
私は無農薬で作っているので、この数字をはじめてみたとき正直驚きました。例えば、ナスだったら、4月~10月が標準的な露地栽培の期間ですので、7か月で48回使うことになります。1か月に7回くらい、一週間に2回くらい使っているという計算になります。ナスは花が咲いてから実が収穫できるまで2週間から20日くらいかかります。実ができるまでの間に4~5回くらい農薬が散布されていることになります。
ちなみに特別栽培と呼ばれる、減農薬はこの半分以下の使用量であることが条件となります。ナスなら24回、週に一回くらいということになります。それでもだいぶ多いですね。。
残留農薬の基準
農薬は基本的に人が摂取することを前提に使われています。時々、農薬は収穫した野菜に残らないようにしようするという話を聞くことがありますが、「残留農薬ゼロ」なんてかぎりなく難しいと思います。無農薬で栽培していてもまわりから農薬が飛んできて残留することがあるくらいですから。。。
そのため、食べても健康被害がでない残留農薬基準というものがあります。実際に野菜に使われている農薬はどれくらいまでなら人体に影響でないか実験されてから使われています。もちろん人間で実験するわけにはいかないのでラットなどの動物に投与し全く毒性が見られなかったという量をだします。そして、安全係数として100分の1をかけたものをADI(一日に摂取できる量)として定めています。ちなみに安全係数100分の1というはなにも科学的根拠はなく、これくらいなら大丈夫だろうという程度の数字だそうです。
安全係数にも少し疑問はありますが、ここまでは科学的で納得いく範囲ですが、ここからもうひとつ不思議な計算が出てきます。残留農薬基準をきめるのに「フードファクター」という数字が出てきます。これは、一日にどれくらいたべるのか?という平均の数字です。つまり、残留農薬基準は次のように導かれることになります。
残留農薬基準 ⁼ ADI × 1/100 × フードファクター
※ADI:ラットなどに投与して毒性がみられなかった量
※フードファクター:日本人が1日に平均して食べる量
このフードファクターが曲者で経験則で用いられているという何ともあいまいなものらしいのです。
外国よりゆるい残留農薬基準
ADIは実験結果なので、どの国もあまり変わりません。しかし、残留農薬基準は各国で大きく変わってきます。。例えば、日本人がよく飲むお茶。例えば、ネオニコチノイド系と言われる農薬ジノテフランのお茶における残留農薬基準は日本25000ppbに対して、EUは10ppbと実に2500倍!!フードファクターという1日にどれくらい食べるのかで数値が変わってきますが、欧米より日本の方がお茶飲んでるだろうになぜ2500倍も高いのか⁇と疑問に思わざる負えません。ヨーロッパなどではネオニコチノイド系農薬の使用禁止も増えている中、日本は逆に緩和されています。
国の基準を守れば本当に安全なのか?疑問を持たざる負えません。では、農薬で実際にどんな健康被害が生じるのでしょうか??
⇒農薬の健康被害(作成中)
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